三井物産セキュアディレクションとChillStack、AIを守る技術に関する共同研究を開始
|
|||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
三井物産セキュアディレクション株式会社(代表取締役社長:神吉敏雄、以下「三井物産セキュアディレクション」)と株式会社ChillStack(代表取締役CEO:伊東道明、以下「ChillStack」)は、AI*1の開発・提供・利用を安全に行うためのAIを守る技術に関する共同研究(以下「本共同研究」)を開始しました。 【本共同研究の背景】近年、AI技術の発展に伴い、日本国内においても顔認証システムや防犯システム、自動運転技術等、様々な分野でAIの社会実装が進んでいます。その一方で、AIに対する攻撃手法も数多く生まれ、防御技術の確立が急務となっています。しかし、AIに対する攻撃手法は既存システムに対する攻撃手法とは根本的に原理が異なるものが多く、従来のセキュリティ技術で対策することは非常に困難です。 下図は、AI開発の工程*2と、各工程で想定される脅威*3の一例を示しています。 ![]() AI開発の各工程と想定される脅威 各開発工程でセキュリティを考慮していない場合、攻撃者が細工したデータが学習データに注入されることで、AIにバックドアが設置されてしまう問題や、AIの入力データが偽装されることで、AIの判断に誤りが生じる問題等が顕在化するおそれがあります。 【共同研究概要】本共同研究では、既知の攻撃手法の検証と体系化を行いながら、新規の攻撃手法と防御技術の研究も同時に進めていきます。 【ハンズオン・トレーニング】実証実験の結果等を元に、AIの安全を確保する技術を普及する活動の1つとして、「一からAIの安全確保技術を習得」できるハンズオン・トレーニングを開発・提供します。 2020年5月頃から、下記内容のハンズオン・トレーニングを提供開始する予定です。
なお、ハンズオン・トレーニングの内容を随時アップデートしながら、機械学習未経験者向けやAIセキュリティ上級者向けのトレーニング教材も今後提供していく予定です。 三井物産セキュアディレクションとChillStackは、セキュアなAIを構築する支援を通じて、AI技術の発展に寄与してまいります。
*1 ディープラーニングをはじめとする機械学習を活用したシステムを指します。 【研究担当者】
*4 Common Vulnerabilities and Exposures。製品やサービス等の脆弱性を識別する世界共通の識別子。 【会社概要】三井物産セキュアディレクション株式会社
所在地:東京都中央区日本橋人形町1丁目14番8号 郵船水天宮前ビル6階 2001年に設立された三井物産セキュアディレクション株式会社は、ペネトレーションテスト/TLPT/レッドチーム、Webアプリケーションやネットワーク脆弱性診断等の各種診断サービス、マルウェア解析、アドバンストSOC、Threat Huntingサービス等の高度なセキュリティ技術サービスおよびコンサルティングサービス等を提供するサイバーセキュリティ専門企業です。 詳細は、ウェブサイト(https://www.mbsd.jp/)をご覧ください。 株式会社ChillStack
所在地:東京都小金井市梶野町1丁目2番36号 株式会社ChillStackは、AIを用いた高精度な不正検知システム「Stena」をはじめとして、既存のサイバーセキュリティ技術をAIで進化させ、AI自身を守るセキュリティ等、新たなセキュリティ技術を開発・提供する企業です。 詳細は、ウェブサイト(https://chillstack.com/)をご覧ください。 【本件についてのお問合わせ】
三井物産セキュアディレクション株式会社
株式会社ChillStack |