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ゼロデイ攻撃

ゼロデイ攻撃とは

ゼロデイ攻撃(Zero-Day Attack)は、ソフトウェアやハードウェアに含まれている脆弱性のうち、開発者やセキュリティチームに発見されていない脆弱性を悪用するサイバー攻撃を指します。
「ゼロデイ(0-day)」という名前は、脆弱性が公に認識される前に攻撃が行われることに由来します。つまり、開発者側には脆弱性を修正するための「日数」がなく、「対応する時間がゼロ」であるため、「ゼロデイ」と呼ばれます。
この攻撃は脆弱性が修正される前に行われるため、従来のセキュリティ対策では防御が困難であり、最も危険なサイバー攻撃の一つとされています。

ゼロデイ攻撃の特徴

ゼロデイ攻撃は、標的型攻撃として企業や政府機関など特定のターゲットを狙うケースや、無差別に拡散させて大規模な感染を狙うケースの両方が存在します。その他、ゼロデイ攻撃には以下のような特徴があります。
● 事前対策が困難
● 脆弱性が公表される前に攻撃が実行されるため、従来のセキュリティ対策では防ぎにくい。
● 攻撃が長期間継続する可能性
● ゼロデイ脆弱性は発見が遅れることが多く、攻撃が数カ月または数年続くことがある。
● 攻撃ツールの闇市場流通
● ゼロデイ脆弱性を悪用するエクスプロイト(攻撃コード)は、闇市場やハッカーコミュニティで高額で取引される。

ゼロデイ攻撃の仕組み

攻撃者によって発見された脆弱性は、秘密裏に悪用が試みられ、開発者が対策を講じる前に攻撃が発生することになります。具体的には、ゼロデイ攻撃は次のようなステップで実行されます:
● 脆弱性の発見
● 攻撃者が、ソフトウェアやOSに含まれる未発見の脆弱性を特定。
● エクスプロイトコードの開発
● 攻撃者が脆弱性を悪用するコード(エクスプロイト)を作成。
● 攻撃の実行
● フィッシングメール、悪意のあるWebサイト、マルウェアなどを利用してターゲットにエクスプロイトを配布。
● 侵入と制御
● システムへの不正侵入に成功すると、データ窃取や遠隔操作を行う。
● 攻撃の持続
● セキュリティパッチが適用されるまで、攻撃者は継続的に情報を盗み出す。

種類

ゼロデイ攻撃には以下のような種類があります:
● ソフトウェア脆弱性の悪用
● 特定のアプリケーションやオペレーティングシステムを狙った攻撃。
● ハードウェア脆弱性の悪用
● デバイスのファームウェアやチップセットの脆弱性を悪用。
● ネットワーク脆弱性の悪用
● ネットワーク機器や通信プロトコルを狙った攻撃。

対策

ゼロデイ攻撃は非常に巧妙で検知が難しいため、企業が事前に防御策を講じることが重要です。そのためには、主に以下の対策が有効です。
● 多層防御(Defense in Depth)の実施
● ファイアウォール、IDS/IPS(侵入検知・防御システム)、EDR(エンドポイント検知・対応)など複数のセキュリティ対策を併用。
● ゼロトラストセキュリティモデルの導入
● 「信頼しない」原則のもと、アクセス管理を厳格化。
● 継続的な脆弱性スキャンとパッチ適用
● 自動脆弱性スキャナーを使用し、既知の脆弱性への対応を迅速化。
● AIと機械学習による異常検知
● ネットワークトラフィックやシステムログの異常をAIで分析し、ゼロデイ攻撃の兆候を検出。
● 脅威インテリジェンスの活用
● Threat Intelligenceを活用し、最新の攻撃手法やゼロデイ脆弱性の情報を入手