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マルウェア

マルウェアとは

マルウェア(malware)という言葉は、「malicious」と「software」の二つの単語を組み合わせた造語です。「malicious」は「悪意のある」という意味を持ち、「software」はソフトウェアを指します。したがって、マルウェアは「悪意のあるソフトウェア」を意味し、コンピュータやネットワークに意図的に害を与える目的で作られたプログラムの総称です。マルウェアは、個人や企業のデータを盗んだり、システムを破壊したり、不正な広告を表示したりなど多様な形態があり、サイバーセキュリティにおいて最も一般的で深刻な脅威の一つとされています。

マルウェアの主な種類と特徴

● トロイの木馬: 正当なアプリケーションやファイルに偽装し、ユーザーにインストールさせるマルウェアです。システム内に侵入した後、機密情報の窃取、追加のマルウェアのダウンロード、リモートからの不正アクセスの許可など、悪意ある活動を行います。
● ウイルス: ファイルやプログラムに感染し、他のファイルやプログラムを汚染する能力を持つマルウェアです。ユーザーが感染したファイルを実行することで活動が開始されます。
● ワーム: 自己複製機能を持ち、ネットワークやUSBメモリ、外付けハードディスクなどの媒体を介して感染を広めるマルウェア。
● ランサムウェア: ファイルやシステムを暗号化し、復元するための身代金を要求するマルウェア。近年、特に企業を狙った攻撃が増加しています。

マルウェアの感染経路

マルウェアはさまざまな方法でコンピュータシステムに侵入します。最も一般的な感染経路は、以下の通りです。
● ソフトウェアの脆弱性: 古いソフトウェアやパッチが適用されていない(更新されていない)ソフトウェアに存在する脆弱性を悪用して、攻撃者はネットワークに侵入し、マルウェアを配置します。
● フィッシングメール: 正規のメールに見せかけたフィッシング詐欺により、添付ファイルを開かせたり、有害なリンクをクリックさせたりします。
● 悪意のあるウェブサイト: ユーザーがウェブサイトを訪れると、セキュリティの脆弱性を利用してマルウェアが自動的にダウンロードされることがあります。
● ソーシャルメディア: 偽のプロフィールや広告を通じて、有害なリンクやファイルを拡散します。
● USBドライブなどのリムーバブルメディア: 感染したUSBドライブを使用することで、マルウェアがシステムに侵入する場合があります。

マルウェアの対策

マルウェアから自身を守るためには、以下のような対策が効果的です。
● セキュリティソフトウェアの導入: アンチウイルスソフトウェアを導入し、常に最新の状態に保ちます。
● 定期的なシステムとソフトウェアの更新: セキュリティパッチを適用することで、脆弱性を修正し、マルウェアの感染リスクを低減します。
● 強固なパスワードの使用と二要素認証の活用: アカウントのセキュリティを強化し、不正アクセスを防ぎます。
● セキュリティ教育と訓練: 従業員に対してセキュリティ意識の向上を図り、フィッシング詐欺や悪意のあるリンクの見分け方を教えます。

このように、マルウェアは多様な形態と感染経路を持ちますが、適切な予防策と対策を行うことでそのリスクを減少させることが可能です。企業や個人がサイバーセキュリティに対する意識を高めることが、今後のデジタル社会を守る上で不可欠です。